こんにちは、若松です。
私事ではございますが、先月に引っ越しをしました。
実に十数年ぶりの転居作業。加えて今回は諸々の契約事も多く、心も身体も右往左往してしまいました。
キャパシティ豆粒太郎の異名を持つ私は、もうパンクチャーパンクチャー。
やはり慣れない事をすると大層疲れます。
ですが、面倒ながらも新鮮な出来事は楽しく、また緊張感もあって大変よろしゅうございました。
さて、暦は9月。新しいシーズン、秋の訪れ。
実際の気温を鑑みますと早計かと存じますが、イタルスタイルにもその気配が新入荷とともにやってきております。
第一弾としてデリバリーされたのはKENNETH FIELD。熱狂的なファンが多く、かく言う私も心を奪われている者の一人です。
いくつかご紹介を。
BEIGE
¥44,000-(tax in)
百点満点のコーデュロイベスト。
土臭いぜ!レオン・ラッセルがベストになって生まれ変わったのかと思うくらいの最高な土臭です。
それだけではなく、何処かしら上品な雰囲気を感じるのは私の気のせいでしょうか?
いや、スワンプロックの後方から確かに聴こえるエニグマ変奏曲。
優雅なだけでなく、時に圧倒されるような力強さ。
まさかオーケストラのタクトを振るレオン・ラッセルを見られる日が来るとは思いもしませんでした。
何を言っているのか、よくわからなかったと思います。
簡潔にお伝えすると、「カジュアルとドレスが最良のバランスで融合していますよ」というような事なのですが、初見の衝撃が凄かったため、抑えきれないイメージを言語化してしまいました。
では、きちんと洋服の説明を。
生地は綿100%のコーデュロイです。
やはりデニムシャツで合わせたくなるのが道理。ここでエニグマの譜面に従ってネクタイを締めてみるのも素敵です。
そしてディテールは、先ずポケットが特徴的。
左右のフラップ付きポケットでアウター感を高めたかと思えば、胸下辺りにもシームポケットが。
あまり物は入れないと存じますが、思わず手を突っ込みたくなるとともに、デザインとして兎に角格好良いです。
続いて、この手のベストに無くてはならないシンチ。
後ろではなく両サイドにございます。
これまたニクい&シブい。
ぜひぜひ、存分にお締めください。
バックスタイルは共地。こうしてくれると、インナーとしてだけではなく、コーディネートの主役としても申し分ない存在感と立ち居振る舞いでございます。
裏地もブランドオリジナルの柄をあしらったキュプラ100%で抜かりなし。
ここ数年で最早当たり前でなくなったキュプラの裏地。拘りを感じるグッドポイントです。
サイズ展開はMとL。
残念ながら私には大きかったので、サイズの合う方はぜひ。
私の代わりにA song for youを歌いながら着てくださいませ。
次はこちら。
WHITE
¥37,400-(tax in)
昨年の同シーズンにチノクロス生地で展開していたグルカトラウザー。
今期はヘリンボーンに生まれ変わって再登場です。
イギリス軍のパンツをモチーフにしたモデルなのですが、こちらもベスト同様に無骨さと上品な佇まいを有した逸品。
性懲りもなく例えるならば、
デイブ・メイスンの演奏を聴いていて、なんだかいつもより音がまろやかだなと思ったら、アコギじゃなくてクラシックギター弾いている事に気がついて得心。そして、それもまたをかし。
さあさあ、ディテールの話をしましょう。
最も特徴的なのは、やはりウエストバンド。
トップスをインした際の面構えが溜まりませぬ。
左右にアジャスト機能も備えており、サイズの調整が可能。
食べ過ぎても、食べなさ過ぎても、お腹まわりの具合に対応できます。
シルエットは裾に向けてズドン!ではなく、仄かにテーパードしています。
このバランスが秀逸で、リラクシー且つ力強い印象を持ちながら、足元はスタイリッシュな着地。さしずめ伸身着地を見事に決めた体操選手に引けを取らない美しさです。
そしてそしてカラーリングの妙。WHITEってところがニクいんですよね。
白なら何でも良いわけではなく、この拘りの作り込みで、ヘリンボーン生地を充てがい、色はWHITEをチョイスした事が粋で乙。
洒落ているというのが気に入っている一番の理由ですが、汎用性の高さも目を見張るものがあります。
先ず生地の厚さを鑑みますに、一年中着用が可能(真夏と真冬は個人差があると思いますが)。
そしてここでも白色がポイントなのですが、シーズン問わずに合わせやすい色であると存じます。春夏は当然のことながら、全体の色味が重くなりがちな秋冬のコーディネートに、明るさと華やかさをもたらす事請け合い。
しかも、シルエットやディテールの男気が功を奏して、嫌らしさもありません。
そこにあるのは、男らしさと上品さと洒落感だけなのであります。
同ブランドのアイテムを他にも見てみたい、という方はこちら。
如何でしたでしょうか?
どれもこれも魅力的で、全て欲しくなってしまいますね。
いとしのケネス。
クラプトンが「レイーラァ!」と叫んでいた理由がようやくわかった心地です。
私の中のブラウニー(クラプトンのギター、ストラト)が、ようやく手に馴染んできた、、、そんな気がする9月の夜長でありました。
それではまた。
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