こんにちは、若松です。
11月も後半に差し掛かり、2024年度の尻尾がどのような形であるのかが見えてきた今日この頃。
足早に過ぎ去っていくソレを、流星に見立てて「来年こそは!」なんつって願掛けをするのか、
それとも綺麗なリボンを華麗に結んで、気持ち晴れやかに次の一歩を踏み出すのか、
いずれもこれまでの自分と、これからの自身次第であると存じます。
因みに私はギリギリまで尻尾と戦う事になりそうですので、同じような境遇の方は頬を引っ叩かれないよう、お互い気をつけて参りましょう。
それはそうと、いよいよ牙を剥きはじめた冬の寒さ。
さすがにアウターを着ないわけにはいきませんし、もはや生きられません。
以前にこちらのブログで紹介させていただいたダウンブルゾン(詳しくはこちら)は勿論お薦めなのですが、ジャケットやスーツをお召しの戦士達にとってはあくまで普段着(ぜひ休日にお召ください)。
ですので今回は、紳士のONスタイルにぜひお選びいただきたいアウターをご紹介します。どうぞご覧くださいませ。
AETERNO STUDIO
NAVY
¥297,000-(税込み)
エテルノスタジオ、、、全く聞いた事がないブランドのコートでしたが、今となっては出会えて良かったと心底思っています。
なにせお安い!
、、、いや大丈夫です。私は(まだ)狂ってはいません。
そうですね、確かにお安いとは言えない価格だと認めます。
では何をお伝えしたかったのかと言いますと、「物と値段を比較するとお安く感じる」という事。
その一番の理由は、表地に使用しているファブリックに他なりません。
先ず、生地ブランドはLoro Piana(ロロピアーナ)。
私にとってのソレは、
誰かに教えられたわけではないのに口ずさめてしまうBeatlesの曲のようで、
内容を知っているのに定期的に読み返してしまう手塚治虫の漫画のような。
つまり、業界を代表すると言って過言ではない存在であるという事です。
しかも、このコートの生地がカシミヤ100%だと言ったら?
まだあなたは凛とした表情と、二足歩行を維持できますか?
私は直ぐにベロ出しの四足歩行になりました。
【ベロ出しの四足歩行】
特定の物(者)にとらわれ、他の事が何も考えられなくなっている様。
例文
「慎之介ときたら、隣のデスクの響子さんが気になって、完全にベロ出しの四足歩行になってやがる。」
それはさておき、Loro Pianaについておさらい程度に記載させていただきます。
世界最高級の原材料を最上のテクノロジーと職人技をもって、うっとりするような生地に仕上げるイタリアブランド。中でもとりわけカシミヤには世界中にファンが多く、違いのわかる紳士淑女たちを今日もまた虜にしています。
「ただ猫が好きなだけのおじさん」を職業として生きている私にとって、Loro Pianaのカシミヤという物は、いつも遠くから眺めているだけの、言うなれば『憧れ』でございました。
それが今目の前に。そしてアレとコレを何やかんやすれば、何とかかんとか買えてしまうんじゃなかろうかという際どい値段をぶら下げて目の前に今!
いや、待て。
ここは一つ冷静になってください(私が)。
カシミヤ云々を抜きにした状態で、今一度このコート自体と向き合ってみようではありませんか。
ふむ。ダブルブレストのベルテッドロングコートですね。トレンド感が満載!というよりも、クラシックな着こなしに応えてくれる、ややゆとりのあるシルエット。幅広のラペルもとても雰囲気がよろしいかと存じます。
襟立ちも良いですし、個人的にはステッチが丁寧なところに魅力を感じます。
肩周りはスプリットラグランで、バックスタイルはインバーテッドプリーツ。
いずれもデザイン性と可動域の確保を叶えてくれる粋な仕様になっています。
裏地には通気性のある断熱素材を使用しており、「蒸れないけれど温かい」という嘘みたいな本当の話を実現。
そして再び脳裏に過るLoro Pianaのカシミヤ100%。
これは困りました。
粗探しの鬼と言われたこの私が、一切マイナス点を見つける事ができません。
これはもう、、、欲しい(買うしかないのか)。
皆様は如何でしょうか?
私と同じ気持ちの方がいらっしゃいましたら、一緒に悩みましょう。
この空の下、私達は繋がっているのですから。
とりあえず今夜は、私の中の天使と悪魔に相談してみようと思います。
どちらも悪魔みたいな面して候。
それではまた。
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