皆様、こんにちは。
なんばPARKS店の三輪です。
おそらく私は、服が好きなほうだと思います。
これまでたくさんの服を買って、いろいろなスタイルを楽しんできました。
子どものころから、どこかあたたかみのあるものやハンドメイドが好きで、自分で自由にお買い物ができるようになってからは、特にハンドメイドのアイテムをよく選んでいました。
また、受け継ぐことも好きです。
祖父がつけていた時計、祖母や母のジュエリー、父が学生のころに着ていたレザーのアウター。
どれも思い出がつまっていて、今も大切に身につけています。
あっ、そういえば
祖母のジュエリーの一部は溶かして、自分の彫金作品にしました。笑
形は変わっても、想いはちゃんと残っている気がします。
トレンドと常に向き合う仕事ではありますが、やっぱりトレンドだけではなく、自分らしさをスパイスにしたスタイリングを楽しみたい。
そして同じように、お客様にもその“らしさ”を大切にしたご提案を届けていきたいと思っています。
今回は、今年イタルスタイルで初めてお取り扱いするブランドのご紹介です。

Hulle Kes(フル・レ・ケス)
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オランダ発のサステナブルブランド Hulle Kesは、アンティーク生地やデッドストックなどの再利用素材を95%以上使用し、天然染料と職人の手仕事によって一点一点丁寧に仕立てられています。
“不完全さ”をあえて美しさとして捉える独自の哲学を持ち、社会的包摂や環境への配慮を軸にした循環型ファッションを提案しています。

◾️ Hulle Kes
ジャケット
Price : ¥143,000-(tax in)

アップサイクルウールのブランケットを再構築したジャケット。
最大の魅力は、すべてが一点ものであること。
同じ柄は二つと存在せず、選ぶ楽しさも、纏う喜びも一層特別な一着です。
季節感をしっかり感じさせる配色は、このシーズンの装いに自然と溶け込み、スタイリングの主役に。
厚みのあるしっかりとした素材ながら、羽織ってみると驚くほど軽やかな着心地で、立体的なシルエットが美しく身体を包み込みます。
ジャケットとしてはもちろん、真冬にはオーバーサイズのアウターの中に重ねてもバランスよく収まり、着こなしの幅を広げてくれる頼れる存在です。
一点ものならではの風合いと、アップサイクルという新しい価値観を纏える特別なジャケット。
季節のワードローブに、新しい気分を添えてくれます。

ポケットをはじめ細部には、丁寧なハンドステッチが施され、ジャケットに独特の表情と動きを添えています。
わずかに揺らぐステッチのラインも、手仕事ならではの温かみ。
均一ではないところに、この一着の魅力が宿ります。

◾️ Hulle Kes
ワンピース
Price : ¥154,000-(tax in)

レーヨン×ナイロンの混紡素材が生む、しっとりとなめらかな肌触り。
上品なマット艶が、さりげなく大人の品格を添えてくれます。
バイカラーはややメンズライクに傾きがちですが、このワンピースは“大きめリボンのしなやかな落ち感”が絶妙な女性らしさをプラス。
華やぎと知性をバランスよく引き立ててくれます。
特別なシーンからデイリーまで使える気負わない上品さに加え、手洗い可能でお手入れも簡単。
おしゃれと実用性をどちらも叶える一着です。

こちらのワンピースにもリボンをはじめ、細部に丁寧なハンドステッチが施され、Hulle Kesならではの奥行きある表情と温もりを感じさせてくれます。

Hulle Kesには「衣類パスポート」が付属しており、特別な日の記録や修理の履歴、日記のようなメモ、さらに受け継ぐ相手へのメッセージなど自由に書き込めます。
服とともに思い出が積み重なっていく、他にはない特別な仕組みです。

実際にフランスの展示会でデザイナーの方にお会いし、その場で見て・触れて・感じた空気にはどこか懐かしさがありました。
なぜか心惹かれてしまう——そんな不思議な体験でした。
その時に感じたあたたかな雰囲気が、少しでも皆さまに伝わっていれば幸いです。
ブログのタイトルは「服って消耗品ですか?」でしたが、
たしかに消耗品となる服もあります。
けれど、本日ご紹介した Hulle Kes(フル・レ・ケス) はそうではありません。
このブランドには、“服を消耗品で終わらせない” という強い想いがあります。
修理を重ねながら長く付き合い、やがて次の誰かへ受け継いでいく。
そんな循環を大切にしているブランドです。
服はただ身にまとうだけでなく、作り手の想いと、手にした人の時間がそっと重なっていくもの。
Hulle Kes に出会って、そのことをあらためて感じました。
皆さまにも、そんな“長く寄り添える一着”に出会っていただけたら嬉しいです。
それでは、店頭でお待ちしております。
なんばPARKS店 三輪



















